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360度カメラで道路維持管理を容易に:Fedasen社の事例

BRIでの調査によると、世界中で登録されている道路の総延長は2018年時点で64,285,009kmです。Automotive Market Researchの計算では、世界中で使用されている自動車は2022年時点で14億4600万台と推定されています。

これは膨大な数です。道路保全は決して簡単な仕事ではありません。

従来の道路維持管理は、チームを派遣して道路を直接点検するのが一般的でした。しかし、この方法は時間と費用がかかり、環境にもよくありません。道路地図作成ソフトウェアを開発するオーストラリアのFedasen社は、21世紀にふさわしい道路維持管理の方法を実現しようとしています。

Fedasen road mapping car with Insta360 Titan

今年2月、Insta360はFedasen社と提携し、オークランド交通局を支援するパノラマ道路地図作成ソリューションを発表しました。このソリューションにより、道路インフラの高精度なデータ収集が容易になり、道路計画の改善やプロジェクトにおける重要な意思決定を支援できるようになります。

業界が求める画期的な道路維持管理ソリューション

世界中でますます多くの都市が「スマートシティ」化する中で、道路維持管理やビジネス拠点の選定から都市渋滞の解消まで、洗練された包括的な地理空間データを入手することの重要性はこれまで以上に高まっています

ただしこれには難点もあります。高精度な地図を作成するには、高い設備コストと、時間と労力のかかる作業が必要になります。

従来の道路維持管理

3Dレーザースキャナーは、NCTech社のiSTARやFLIR社のLadyBugなど、最新の測量・地図作成システムでよく使われるツールです。3Dレーザースキャナーは空間や物体の高精度なデータを収集することができますが、コストが高く画質がよくないというデメリットがあります。

このようなマイナス面があるため、測量や地図作成に3Dレーザースキャナーを導入することは容易ではなく、その効果も限定的です。

突破口は360度カメラ

地理空間情報を取得する新たな手段としての360度カメラには、使い方やメンテナンスが容易なだけでなく、自然や地形の条件による制約を受けにくい、という特徴があります。

360度カメラの重要な利点は、高画質、低コスト、そして高い柔軟性です。

Insta360 Titan mounted to car roof for road mapping

このような利点のおかげで、360度カメラは測量・地図作成業界において、全く新しい、画期的なソリューションとなりました。Fedasen 社は、軽量でマウント可能なデザインの360度カメラは道路地図を包括的かつ効率的に作成するのに理想的なツールである、と考えています。

道路地図作成におけるFedasen社の360度カメラ活用方法

ニュージーランドのオークランドで最近実施されたプロジェクトで、Fedasen社はプロ仕様の360度カメラ「Insta360 Titan」を採用しました。Fedasen社は、AIと機械学習技術、コンピュータビジョンと地理空間技術を組み合わせて3D再構成を行い、測量と地図作成のカーブサイドデータ収集プロセスに画期的な効率改善をもたらしました。

オークランド交通局は、収集した画像と空間データを使って、道路全体に渡る道路脇のスペース配分を調査しました。このGISデータセットは現在、オークランド地域の駐車状況を地図上に表示する目的で使われています。

Fedasen road mapping images

さらに、Fedasen 社はオーストラリアで進行中のプロジェクトで、舗装の欠陥やくぼみ、凹凸のデータ収集に重点的に取り組んでいます。道路補修担当者はこのデータを使って、道路が危険な状態になる前に迅速に修復できます。

このようにして、維持管理費用を大幅に削減し、道路の運用確保と、最も重要な市民の安全確保に役立てることができるのです。

Fedasen 社が道路地図作成に Insta360 Titan を採用した理由

Insta360 Titanはマイクロフォーサーズサイズのセンサーを8個搭載しており、超高画質撮影、優れた低照度性能、低ノイズ、クリアな画像を実現します。これにより、夜間の撮影でもオークランドの路面の細かな状況まで完全にマッピングすることができます。

Insta360 Titan mounted to car roof for road mapping

TitanGPSモジュールを内蔵しており、また車のルーフに直接取り付けることができます。車両の走行に合わせて、Titanは位置情報を含む映像を11Kの超高解像度でリアルタイムに撮影します。そのため、路面表示、道路上の危険物、破損箇所、状態評価など、オークランドの道路資産データを完全に自動で収集できます。

Fedasen road mapping images

これによりオークランド交通局では98%の精度で高精細な道路画像データを取得し、非常に重要な意思決定に役立てることができるようになりました。

360 road view

360度の3Dパノラマ画像は、車両が通過するあらゆる場所をくまなく撮影します。道路補修担当者が現地に戻って何度も調査する必要がなくなるので、作業負担が大幅に軽減され、プロジェクトの時間とコストを節約することができます。

Insta360 Titanによる道路マッピングの主な利点:

  • 高精度な測量とマッピングのニーズに応える11Kの超高精細画質
  • 操作が簡単で、容易に統合でき、面倒で複雑なサーバー機器や配線が不要
  • 位置や高度データのリアルタイムな取得を容易にする内蔵GPSモジュール
  • Insta360のソフトウェア開発キット(SDK)で独自のカメラ制御アプリの開発が可能
  • リアルタイムの高解像度プレビューを可能にするファーサイトライブモニターが付属
Insta360 Titan

Fedasen社のパノラマ道路マッピングソリューションが与えた衝撃

Fedasen社はTitanを核としたこの画期的なソリューションを使ってデータを提供するだけでなく、オークランド交通局がオープンデータ・エコシステム全体の構築に向けて前進する手助けをしています。

オークランド交通局の駐車サービス・コンプライアンスマネージャー、John Strawbridge氏は次のように述べています。「このソリューションのおかげで、スタッフは手入力やダブルチェックをせずに効率的かつ正確にデータを収集することができます。また事前の交通規制が不要にもなります」

Fedasen社 COOのAmir Hatami氏は「車両が移動しながら情報を収集するため、データはリアルタイムで更新されます」と述べています。このプロジェクトはオークランド市内の道路網の特徴やストリートファニチャーのデータセットの作成を支援し、そのマッピング精度は前例のないレベルに達しています。

Insta360 は測量地図作成業界を強化し続けます

Insta360が道路維持管理の分野で大きな注目を集めたのは今回が初めてではありません。2019年には既に、Insta360のプロ仕様カメラ「Pro 2」がフィンランドの国道整備プロジェクトにおいて同国全体にわたる道路整備で重要な役割を果たしました。このプロジェクトでフィンランド政府は膨大な時間の短縮と人件費の削減を実現しました。

Autori road mapping vehicle

360度カメラの登場で道路計画・測量・地図作成業界が新しい時代に突入したことは明らかです。Insta360の効率的で使いやすい製品群はこの分野で欠くことのできない新しい技術力であることが証明されています。

Insta360は今後もパートナー企業と密接に協力し、さらに多くの製品を創出し、道路測量・地図作成業界の改革と発展を推進することを約束します。


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WRITTEN BY @Insta360
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