パルクールスピード部門全日本チャンピオン&世界7位、鬼ごっこ世界大会日本代表。Team Insta360のメンバー、またInsta360スポーツ動画コンテストの審査員を務めたパルクールアスリートの木本登史さんに、これまでの活動や今後の目標、そしてパルクール動画の撮影に使用しているInsta360カメラの魅力について語っていただきました。
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パルクールは環境に適応するスポーツ。
自由にルールを作って、人それぞれに楽しめば良い。
−自己紹介をお願いします。
木本さん:パルクールアスリートの木本登史です。パルクールは10年やってます。
現在26歳、名古屋生まれ名古屋育ち、ちょっぴりデンマーク育ちです。
−パルクールって、一体どんなスポーツでしょうか?
木本さん:よく言われているのは、ビルからビルに飛び移る、くるくる回るやつ、正直全部正解です。みなさんに分かりやすく言うと、横断歩道の白線だけ渡る、縁石を落ちないように歩く、といった子供の頃にやった遊びの延長みたいなものです。ここからここ飛べるかな、ここの壁登れるかな、というのをイメージしてそれに対して挑戦していくのもパルクールだと思ってください。
−パルクールを始めたきっかけは何ですか?
木本さん:友達に「パルクールっていう面白いスポーツがあるからやろうよ」って誘われてふらっと行ったのですが、友達はそこへ来なくて。そしたら突然フランス人2人組に「パルクール?」て話しかけられました。「何だこの怖い人たち...」と思ったんですが、実はその人たちがパルクールの人で、10年とか15年やってる超ベテランの人たちでした。その後、彼らに身振り手振りでパルクールを教えてもらい、7年間独学で練習したあと、パルクール留学しました。
−そこからどのように練習して現在に至りますか?
木本さん:練習はずっとストリートで練習してました。10年やっている僕らでもパルクールで体を思った通りにコントロールすることは難しいのですが、練習を重ねると、イメージ通りに体を動かす事ができるようになっていきます。今までの自分にできなかった事ができるようになるという成長や達成感が自分のモチベーションになるので、今でもパルクールを楽しんでいます。
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−パルクールというスポーツの面白さとは何でしょうか?
木本さん:パルクールパークでも、外でパルクールする時でも、できないことがあったら技を変える、物の高さや幅を変える、こうやって環境を変えてあげるだけで、できなかったことができるようになるので、誰にでもできるという点がパルクールの魅力の一つだと思います。手がない人、足が片足しかない人でもパルクールをやってます。それはハンデというよりは、ルールのようなもので、自分にとっての障害が生まれた時、どう乗り越えてやろうか、それを使ってどうしようか、と環境や自分が置かれた状況に適応して楽しむスポーツでもあります。
360度カメラは創造性を駆り立てられるカメラ
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−パルクールの撮影に360度カメラを使用する魅力とは何ですか?
木本さん:360度カメラ自体にクリエイティブを引き出す力がありますね。一眼レフを手にした時は、カメラの使い道が溢れてこなかったですが、Insta360の360度アクションカメラを手にした時は、これでこんなふうに撮ったらどうなるんだろうと、創造性を膨らませられました。
年齢、性別、能力に関係なく誰もが楽しめる
パルクールパーク「MAX ATTACK」
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−パルクールパーク「MAX ATTACK」について教えてください。
木本さん:パルクールパークのチーム理念の一つに、年齢、性別、能力に関係なく「誰もが」パルクールを楽しめる場所を作るというのがあります。今も小学生くらいの子供と大人、40代の男女と20代の男女が一緒になってパルクールを楽しんでいたり、10年20年やっている僕らも初心者の人たちと一緒になってパルクールを楽しんでます。そういうスポーツってあまり多くないのではないかと思います。プロや初心者に関係なく、誰でもパルクールを楽しめる最高の場所です!
−活動理念、今後の目標について教えてください。
木本さん:僕が目指してるもののひとつに、誰もがパルクールを楽しめる場所を作る。というのがあります。 YouTubeで動画を見て楽しんでもらう、実際にパルクールパークに来て楽しんでもらう、といった方法問わずパルクールを通じて楽しんでもらえる人が増えればと思い活動してます。なので、このパルクールパーク「MAX ATTACK」を作るというのは前からの大きな目標の一つで、最近ようやく達成できました。今後は大きい施設を作ったり、大きなイベントに出て注目してもらえるように活動していきたいと思います。
パルクールと同様に挑戦して完成させた
パルクールパーク
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−このパルクールパークは、手作りされたんですよね?制作秘話を教えてください。
木本さん:パルクールパークって、ほとんどの人が初めてパルクールをする場所になるので、挑戦する場所なんです。だから僕たちも何かに挑戦しようと思い、建築という新しい分野に挑戦しました。元々そういう知識はなかったので、まず作ってみました。一個ボックス作り、二個作り、と作っていたら、知り合いの建築関係の人が手伝いに来てくれて、全然ダメだと怒られ、作り治したりもしました。パルクールのように、試行錯誤の連続。試してダメだったらもう一回やり直して、と何度も調整して作り上げました。
パルクールは自分でルールを作って楽しむ
誰にでもできるスポーツ
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−パルクールに興味を持っている人たち、ファンの人たちへ何かメッセージはありますか?
木本さん:パルクールって、自分なんかじゃできないよ。と思われてる方が多いですが、実は誰にでもできるスポーツだと思います。こうじゃなきゃいけない、というルールはないので自由でいいんです。歩くことができればパルクールはできるし、歩くことができなくてもハイハイができればパルクールはできると思うので、みなさんも是非挑戦してみてください。
▼木本 登史さんのインタビュー内容をYouTube動画でもチェック!
■木本 登史さんのプロフィール
パルクールアスリート、ビルからビルに跳ぶのが得意。 「誰もがパルクールを楽しめる環境を作る」ことを目的に活動中。自主制作映像「オタクパルクール」シリーズはYouTubeで累計300万回再生を突破!パルクールの大会(スピード部門)でも活躍し、全国大会優勝や世界大会7位の実績を持つ。またInsta360スポーツ動画コンテストの審査員も務める。
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